第35話
24年も生きてきて、あたしは何故見ず知らずの男に身体を洗われる羽目になっているのか。
そこまで考えると今日の夕方見てしまった光景が脳裏に浮かんで固く目を瞑っていた。
小刻みに身体を震わせ、葬儀に出ていた線香の香りまで思い出し。
怖くなったのだ。
あれを見なければ。
立ち止まらなければ。
なににも気付かず帰れていたら、あたしはまた明日から仕事に行く日々が待っていた。
そう思うとやけに現実味が増してきて、自分の状況に声の限りで発狂しそうになったんだけど。
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