第36話
「ひゃん…?!」
不意に首筋を甘噛みされ、控えめとしか言えない胸を揉まれる感覚にそれまでの思考が吹っ飛んでいた。
なになになに?!と振り返れば、曇った灰色の瞳があたしの肌に吸い付きながら
「怖くない怖くない。」
なんて慰めるようにあたしの頭を撫で、そのくせもう片方の手は下腹部へと伸ばされていたのだ。
「ちょ…!なん…っ、やめ!なんで…っ!」
「ペットを愛でるのは飼い主の役目だろう?」
「〜〜〜っ!!」
そんな理屈があっていいのだろうか?
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