第31話

なんて思っていれば男はナイフを雑に置いてあたしに近寄り、寝間着姿だったあたしのパジャマに手をかけてきたのである。



「え、ちょ…っ、なにして……っ」


「なにって脱がしてんじゃん。」


「いや、なんで……」


「風呂に入るからに決まってるじゃん。」



そうか。お風呂に入るんだった。

そうだった。



いやだからって、



「じ、自分で脱げます…っ!」



なぜに男の人に脱がされなきゃならんのだ?!



しかも殺人犯に!!

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