第5話

すげー儲かってるから家賃なんて虎羽1人でもぶっちゃけ払えるんだけど、俺が頼って一緒に暮らしてもらってる。



心の広い友人に感謝感謝。



「なぁ秀、学校どうだった?」



いつも夕飯はこんな感じでお互いの情報交換をしている。学校?ん~。



「あっそうそう!クラスに1人プチ不良がいんの!」



笑顔でそう言うと虎羽は持っていたフォークをポロっと落とした。



「プチ不良って…なんだそのプチトマト的なネーミング」



虎羽はフォークを拾って軽く苦笑い。



「んな可愛いもんじゃねーよ」



ははっと笑って訂正する。しかもあのプチ不良めちゃめちゃ髪明るかったな。



「ふっなんだそれ」



「なんかさ、そいつに“秀ちゃん”って呼ばれたんだけど」



「ぶっ!!」



思い出して不機嫌な俺を前にコイツは吹き出した。



「笑うなっ!」



「初日からそんなんかよ!まっ良いんじゃね?」



「良くない!」



虎羽にも笑われて先も思いやられるし…あっ生徒の名前覚えないとだった。



もう今日は徹夜だ徹夜!

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