第3話

「若いかぁ~?」



なんとなく心境としては複雑だったから曖昧に答える。



「俺らと10歳しか離れてないじゃん!」



「10歳もじゃん!!」



はっ!!意地になってしまった。危ない危ない。



「だって秀ちゃん見た目めちゃめちゃ若いから」



なっ…!秀ちゃん!?変な呼び方すんなよなプチ不良っ。



「その呼び方禁止!しかも見た目若くないしっ」



生徒と本気で張り合う大人げない教師は俺です。



「いや若いよ!なっ」



プチ不良はもうクラスに打ち解けてる。ムードメーカーみたいだな。



「うん。まじヤバイ!」



「ねっ可愛い過ぎ!」



「てか超かっこ良い…」



ん?みんな何言ってんだろ。小声で分かんない。



「どうしたぁ~?みんな」



首を傾げて言うとピタッと動きを止めるみんな。えっ何!?



「秀ちゃんに誘惑されたー!!」



誘惑?…するかー!!



「してないっ」



「「アハハ!」」



なんかこの先不安です。

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