「…っ」

いつか手離さなければならない。大きくなり過ぎたら苦しくなってしまう。

辛くて捨てられないかもしれない。

「司…せん…せぇ」

あなたを好きでいれる今が幸せなのに。十分なのに…

欲を出してどうするんです。バカという言葉でも片付けられないくらい愚かで。

どうすることも出来ないのに…そんなこと分かっているでしょう？

カタ…

何もなかったかのように離れて想いも捨てて、小鳥さんを手離さなければならない。

その日が来るまでこれ以上…感情を想いを願望を膨らませてはいけない。気付かれてはいけない。

僕の我が儘なんて誰も望んでいないのだから。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい