第8話

「つー君!!」



「わっ」



廊下でバッタリ。今は5時間目の真っ最中で生徒に出くわすことはないのですが



「すみません。気が付かなくて」



「キィー!!未来クンが影薄いってことっ!?」



未来くんにはかなりの確率で出会ってしまうんです。今日もお気に入りのヘッドホンを装着してる。



「そのようなことは言ってませんよ」



「だって眼中なしで通りすぎようとしてたじゃないかっ」



「視線が上だったもので」



「自慢かコラッ!!」



いつものように吠えられてしまってシュンとなる。また怒らせてしまった。



「子犬みたいな表情するんじゃない!」



「すみません」



シュンと落ち込む。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る