第5話

今の状況を一言で表すと…パニック。大パニックです。



「ねむたいの」



むにゃむにゃと寝ぼける口元。小鳥さん、まさか夢の中?



「…」



それでも、ぎゅうっと抱き着かれている状況は変わらない。



非常にまずい。本当にまずい。



ダラダラと冷や汗が流れてく。僕は両手をあげた人質ポーズで固まる。



「んぅー」



「…ギャッ!!」



小鳥さんが顔を首筋にスリスリ!?やめっ…どなたかお助けを~~っ。



ハラハラバクバクする。あぁ心臓から煙が出そうです。



「小鳥さんっ…!」



もう僕ほんとに









「もっと…ぎゅーする」



ゲン、カイです。



強まる抱き着きにより密着する体。必死で下を見ないようにしてたのに



ドキ、ドキ…


今だけ。なんて考えが浮かんできてしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る