第4話

「いけません。小鳥さん、頑張って起きましょうね」



優しく優しく



「やっ」



ガーン…!


否定は強く決して目を開けない。



「小鳥さん~~」



どうしましょう。次は長谷川先生の授業なのに。このままじゃ単位も…



よし、仕方ない。



「起こしますよっ」



説得がだめなら行動あるのみ。下心は一切撤去し体を起こすことにした。



首と背の部分に手を入れ、目を閉じたままの小鳥さんの体を起こす。



すると次の瞬間



「…っっ!?え、ちょっ…小鳥さん!?」



ギュッと小鳥さんにしがみつかれるように強く抱き着かれた。

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