第3話

「凪、俺の飯食うな」



「だってオバサンの飯、ウチより断然ウマいから。それに遅刻寸前のくせして朝飯食おうとか思うなよ」



やっぱシャケ。俺の鮭、無断で食うなよ。



普通に俺の箸と茶碗で食ってる。目の前に座ってる姉ちゃん、注意してよ。



「そうよ、アンタ毎日遅刻しないで学校行けてんの凪のお陰なんだから朝食ぐらいあげなっ。ホント心狭いわ」



「…」



心広いわ。



仕方なくトースターに食パンだけセットして身支度済ませる。




「ぷは」



洗顔嫌い。マジ息死ぬ。



世の中の人類どーやって息継ぎしてんの?…んー



「猫ーお前マジ支度女並にトロいんだけどー」



なんか遠いとこから苦情キタ。

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