第9話
そして、手術の日。
私は学校終わりだったかな…
お父さんと車で病院に向かって、病院に着くなりお父さんはお医者さんに呼ばれたから私は待ち合い室で待つことになった。
静かで人がたまに通る程度の待合室。
病院に行くことって中々ないから落ち着かなくてソワソワドキドキしながら待っていた。
少ししたらお父さんが戻ってきた。
その顔は何故か暗い表情。
どうしたんだろう…?
そのときお父さんから発された言葉は私には理解出来ないものだったんだ。
「お母さん、癌だって」
……
どうして?
子宮筋腫じゃないの?
お母さんが癌?
嘘だよ
信じられない…
こんなのおかしい。
頭の中が混乱する...
体中の力が抜けてしまった
お医者さんによると、子宮筋腫を取ろうとお腹を開けたら癌が見つかったらしくて、その癌は悪性リンパ腫という血液の癌だということ。
手の施しようがないからそのままお腹を閉じたらしい。
いきなりそんな話をされても受け入れることが出来ない。
こんなに気持ちがどん底に落ちたことは今までなかった。
目の前が真っ暗だ。
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