第4話
そして千葉での団地暮らしが始まった。
新しい場所。
新しい幼稚園。
人見知りな私はあまり楽しめなくて馴染むことが出来なかった。
もうグループが出来ていて、そこに入り込む勇気がなかったんだよね。
何故だろう。
千葉の幼稚園での記憶はそれくらいしか覚えていない。
誰かが私の記憶を盗んだのかなって思うくらいに。
ーー幼稚園のアルバムの中の私は良い顔をして写ってたからそれなりには楽しんでたのかなって思うんだけどね。
どうしてか記憶がない。ーー
でも、家の中ではテンションが高くて居心地が良かったのは覚えてる。
家の中が一番好きだった。
お母さんに甘えるのが大好きだった。
私は新しい環境に中々馴染めなかったけど、お母さんは人付き合いがうまいから近所の人達とすぐ仲良くなって馴染んでいた。
私と違って人見知りというものをしないから初めての人とでもすぐ仲良くなれるし、近所の子供にも気軽に話しかけたりしてて私はいつもすごいなぁ、羨ましいなぁと思っていたんだ。
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