概要
みんなおりこうですが、ひとりだけ、もんだい児がいました。
引用文献
松村明(監修)『大辞泉』(小学館/1995)
カクヨムコンテスト10【短編】中間選考通過
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!あなたは必ず二度読まされる
何となく、薄々何かを感じさせられてはいましたが……実に巧妙にカモフラージュされています。
そして最後の最後であっと言わされ……思わず後ろから順番にどんどん遡って読まされ、それからまた最後に頭から読みました。
見事としか言いようがありません。
ストーリー全体の内容もとても和やかで心温まるものになっていますし、読んでいる途中と読了後でその温まり方もまた変わって感じられるのもまた魅力的です。
この作品、一度しか読まないなんて雑な読み方をするのはもったいなさすぎます。
いや、どうやったってあなたは二度読みます。
そのくらい、短い中に魅力がぎゅっと詰め込まれた作品です。 - ★★★ Excellent!!!ほのぼのほっこりな保育園物語、かと思いきや……
こういう仕掛け、大好きです。
いのかわら子ども園。園児のケンジくんたちが生き生きと過ごす、にぎやかな雰囲気の場所。
積み木が崩される遊びとか、オニババなんて言われてしまう「優しいけど怖い先生」の存在など。
幼稚園や保育園のあるあるな光景。この雰囲気だけでもほのぼのとしていて読み応えがあります。
でも、実はこの場所にはとある秘密が。
なるほどなるほど、とタイトルを見直して、とても満足させられました。
最後の方で出てくる「おまんじゅうを食べました」の姿などが想像すると微笑ましくて、こんな優しい世界があってもいい、と強く感じさせられました。 - ★★★ Excellent!!!本編が終わった後で「あ!!」と声が出ました……
この園は、ご両親のいないお子様が、
新しいご両親と出会うための園のようです。
この園には、
ケンジ君という問題児がいます。
先生にパチンコを打ったり、他の子の積み木を崩したり……(この積み木も、
本編を読み終わった後、『え、そういうこと!?』となります)
果たして、ケンジ君にも、新しいご両親に、お迎えに来てもらえるのでしょうか……?
最初こそ、
「問題児ほど可愛い」というほっこりするお話かと思っていたのですが、
それには留まらなかった……。
正直!、最後のどんでんがいしは賛否があると思います!
それでも、『してやられた!!』と思ったので星3をつけさせていただきました。
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