第010話 何でも屋

◆ ◆ レティナ視点 ◆ ◆


「まさか、ティオと引き分けるとはな」

「痛たたた……。この子、ティオ君って言うんですね」


 セロさんが事務所の奥の部屋から出てくる。戦いの最中に透視能力で確認したので分かったのだが、隠れて私達の動きを観察していたようだ。


「あの、右足首がガッチガッチに固定されて動けないし、全身に氷が纏わりついて凍え死んじゃいそうなんですけど……。セロさん、なんとかして氷を解かしていただけませんか?」

「温めるものか……。夏場の季節だとウチの事務所にはドライヤーかお湯ぐらいしかないな。それでなんとかしてくれ」


 一般家庭が夏場にすぐに出せる温められるものといえば、確かにそのくらいしかないだろう。足まわりの氷だけでも解かして、温かいシャワーを浴びないと死んでしまう。セロさんは足早にシャワールームに入ってドライヤーとバケツに汲んだお湯を持ってきてくれた。ドライヤーを最高風量・最高温度で稼働して氷を解かしていく。


「ぐむぅ、うぐぅ〜!」


 あ、無視してしまっていた。私の目の前で銀髪の少年、ティオ君が口のあたりを抑えて床を転がりながら悶えている。

 鼻の穴や口の周りが凍りついて、まともに呼吸できないようだ。セロさんもティオ君を救命する緊急性が高いと判断し、私よりも優先してバケツに汲んできたお湯をティオ君の顔に浴びせている。セロさんは「引き分け」と言ったけれど、足だけ身動きのとれなくなった私よりティオ君のほうがどう見てもよろしくない状況だ。


「っばふぅっ! あづっ、熱い! 師匠、もう大丈夫! 息できますよ……っぷぉ、あっつぅっ!」

「おうおう、蘇ったかティオ」


 ティオ君の顔を覆っていた氷は解けたようだ。しかし、セロさんはまだお湯をティオ君の口と鼻の穴に流し込んでいる。セロさんはひどく楽しそうな面を浮かべている。口角を上げる程度の笑いは何度か見たが、基本的に無表情なセロさんが破顔しているのをこのとき初めてみた。いや、それよりも、元小学校教師がいじめ的な行為をしちゃいけないよ。


「セロさん、氷もう解けてますよ……。お湯かけなくても大丈夫じゃ……」


 ティオ君がかわいそうになった私はそうたしなめる。


「ははは、これは依頼失敗のお仕置きだな」

「ごめ、ごめんなさい。いや、本当にすみません! 師匠、申し訳なかったです!」


 謝り文句を連呼しながらティオ君は転がってセロさんから逃げ出す。なんとなく、この何でも屋におけるティオ君のキャラづけが分かってきた。


「さっきの手合わせの振り返りをしよう、レティナ。何か小さいものを投げたよな。ティオがそれを《氷弾》で撃ってしまったからこんな事態になったと俺の目には映ったんだが?」

「ああ、そうですね。これのことですか?」


 右手はドライヤーで足の氷を解かす作業を続けながら、左手でポケットにもう1つだけ入っていたモノを取り出して、しゃがんだままの姿勢でセロさんの目の前に差し出す。直径1センチ程度の物体だけれど、かなりの重量を感じるものだ。


「そ、そうだ……! お前、それ何なんだよ!?」


 少しセロさんと私から離れたところから、ティオ君が壁に手をついて身体を支え、咳込みながら苦しそうに私に問いかける。このモノの存在を知っている人間は私の研究室のメンバーしかいないはずなので、知らなくて当然だ。


「えぇっと、はじめまして、ティオ君。私はお前じゃなくて、レティナ=ホイールっていいます。君の右耳に装着している骨伝導式のイヤホンって、音楽用じゃなくて盗聴器の受信機だよね? この事務所内に盗聴器を仕掛けていて、セロさんと私の会話聴いていたんだったら、多分これが何なのかピンと来ると思うけれど」

「あれ? 何か話してたっけ……」


 ティオ君の珠のような青色の瞳が上のほうを向く。記憶を掘り起こしているようだ。事務所に感情を露わにして飛び込んできたことから考えても、深く物事を考えずに直進するタイプなのだろうか。その性格が悪いわけではないけれど、セロさんとの会話を覚えられていたら逆に私が困っていたから助かった。


「ほお、なるほど。それが水を重位相化させたものか。重位相化すると固形化すると言っていたな」

「セロさん、正解っ! 私の研究室のパイロット装置で製造している水の重位相化物ですね。正式名称はまだ決めていないので、慣例的にミズアメって呼んでます。ミズアメに衝撃を与えて割ると、およそ200リットルの水が溢れてきます。ミズアメ1個でだいたい100グラムなので、重量比で2000分の1に圧縮して水を飴玉サイズで持ち運ぶことができます。もしもの災害時の飲料用水や生活用水として使えないかなと思って、いつも持ち歩いているんですよね」


 硬いものにぶつかって誤ってミズアメが欠けるとそこから200リットルの水が溢れ出してしまう。持ち運ぶときは耐衝撃のクッションケースに入れなければならないけれど、面倒くさくて最近は素のままでポケットに入れていた。


「レティナ……さん? 言葉を荒げてすみません。質問ですけど、僕がそのミズアメとやらを《氷弾こおりだま》で撃ち砕いたときに、爆発するように出てきた水っていうのは……」

「うん、ティオ君の想像通りだよ。ティオ君の氷弾は着弾時に融解した氷を周囲に撒き散らすように凍結させながら破裂させているよね? ミズアメから溢れ出た水がその凍結に相乗りしちゃったんだね。それで、辺りが氷の世界へと変貌しちゃった。私は前もって顔を腕でガードしていたから大事には至らなかったけれど、ティオ君は顔面に水を浴びちゃって、凍らせる能力を止めるのが間に合わないまま口と鼻の穴が凍りつき、あわや窒息死寸前……ってことになったわけだね」

「ぐう……あそこで水鉄砲を使うんじゃなかった」


 ティオ君はその場に脚を抱え込むように座りこんで分かりやすいように落ち込んだ。感情表現が子供っぽくて可愛いね。


「ティオ、その反省は正確じゃないぞ。お前はこのレティナに水鉄砲を使わされたんだ」

「えっ? どういうことですか、師匠」

「レティナの考えを予測するに、お前が水を氷に変える能力者と推測した時点でそのミズアメを利用して勝とうという算段だっただろう。しかし、ティオがあれほどの精度で飛んでくる物を撃ち抜くスキルがあることは、レティナにとって予想外だったと思う。俺がティオに水鉄砲の狙撃トレーニングを課し続けたからこその成果だな。遠くからミズアメを投げつけても、レティナに近い側でミズアメを撃ち抜かれては溢れた水がティオに届かず意味がない。だから、レティナはティオに捨て身で近寄る必要があった。」


 セロさんは流石だ。私の戦闘中の思考を全て読み解いている。


「そう、でも、私が投げたミズアメが水鉄砲で撃たれずに避けられてしまっても意味はないんです。そこで、ティオ君を撃たせる気にさせる必要がありました」

「もしかして、僕に向かってくる時に水たまりに足を突っ込んだのは、わざと……?」

「そういうことだろうな。レティナは自ら拘束されてティオに優位だと思いこませ、自慢の水鉄砲を使わせるように意識を誘導させたはずだ。無駄に投げていた文房具は、投げられた物を水鉄砲で撃ち落とす癖をつけさせていたんだろう」


 もちろん、すべてそんな計算高く行動していたわけではない。破裂する氷の銃弾に対する恐怖から逃れるための必死の抵抗でもあった。


「思いこませる……というか、実際にティオ君が優位だったわけですけどね。そうしてミズアメを撃つように仕向けたとしても、実際に撃ってくれるかは運否天賦の話ですから。私の作戦は、ティオ君がセロさんと私のミズアメに関する会話を正確に覚えていないこと、氷を水に戻すことができないこと、ミズアメから溢れた水をティオ君が浴びてしまうこと、特定の水だけ凍らせるといった対象を限定できる能力でないこと、などなど色んな仮定を置いた上での立案でした。ティオ君にまっすぐ走り出す瞬間はドキドキでしたよ」


 あの状況まで持っていけたのは、本当に偶然だった。


「ああ、わざわざ僕の作り出した氷柱を折って投げてこようとしたのは、僕が作り出した氷を液体に戻せるか確認しようとしたんですね。液体に戻せるならミズアメの水を浴びて凍りついてしまっても意味がないですし」

「うん、正解。確認できたのは良かったんだけれど、私の右手の皮膚はズタボロにはなっちゃった……」

「ぐ、ごめんなさい」


 ティオ君が謝らなくても。もともとはセロさんが命令したようなので、責任はセロさんにあると思うんだけれどね。ティオ君との戦いの感想を交わしながらもドライヤーで暖め続けたおかげで、ようやく足の氷が解けきって自由に動き回れるようになる。つま先あたりの感覚がほどんどない。早く温かいシャワーを浴びたい。


「そんな怪我はこれから日常茶飯事になるかもしれんぞ、レティナ」


 私の怪我に対して、セロさんから全く優しくないフォローが入る。

 ん、これからってことは……?


「落とすつもりはもともとなかったが、試験は合格だ。レティナは何でも屋に正式雇用ってことだな。現役で活躍している《眼の能力》持ちのティオとほとんど引き分けにできるってのは稀有なことだ。ティオも文句はないな?」

「……はい、そうですね。認めますよ、レティナさんを。引き分けといっても、僕の方がダメージ大きいですからね」


 昇給だ! 身体を動かせることを確認することも兼ねて、ぴょんぴょんと飛び跳ねて喜びを表現する。ティオ君のことを子供っぽいと揶揄できないな。セロさんの生暖かい視線が刺さる。


「お喜びのところ大変申し訳無いが、レティナ、それとティオ。さっそく次の話だ。そのミズアメっていうのは、ティオは扱えるのか?」

「扱えるっていうのはどういうことですか、セロさん?」

「水鉄砲使うときには、ティオはいつもそのデカいタンクを担いでいないといけないからな。銃を改造してミズアメを弾として使うようにすればかなり身軽になれるんじゃないか?」

「た、確かに。師匠っ! 僕のことを考えてくださったんですね! レティナさん、そのミズアメお借りしてもいいですか?」


 ティオ君が眼を光らせながら私のもとに駆け寄ってくる。小動物的でかわいいね。それにしても、セロさんのことを師匠と呼ぶことから考えて相当な信頼を寄せているんだろう。

 私は目の前に差し出されたティオ君の両手にミズアメを置く。


「うおっ、これで100グラムでしたっけ。小さいからかなり重たく感じますね。……じゃあちょっと試してみます」


 ティオ君は右手の人差し指と親指の先につまんだミズアメを眉間のすぐ前に掲げる。両眼を大きく見開いてジッとミズアメを注視し、少しばかり寄り目の状態になる。事務所に漂っている冷気がすうっとティオ君の指先に集められたかのような気がした。サーモグラフィ能力で観察すると、確かに冷たさを示す青い光が指先に示されている。


 キキキ、という鋭く高い音とともにミズアメから太さ1ミリにも満たない極細の氷の線が伸びてくる。その線から幾本の枝分かれが生じる。それらの線は一定のルールに則って冬場によく見るデザインをかたどっていく。氷の結晶の形だ。120度の角度を成す直線が重なり合い、室内の証明を冷たげに反射する。六角形の頂点から新たに氷の線が伸び始め、氷の結晶が幾重にも折り重なっていく。10秒もしないうちに、彼の右手を中心として煌めく氷のオブジェが出現した。ティオ君の指先にあるミズアメを透視して見てみても、特に変化があるようには見えない。ミズアメを砕かずに水を取り出して氷にする現象を私は初めて観察した。ぜひティオ君には研究室に来て色々試してもらいたい。


「わ、きれい。ティオ君、芸術センスあるんだね」

「ティオはゲーム制作が趣味で、3Dモデリングが好きなんだ」

「すごい、すごいですね、これ。このミズアメからいくらでも水を取り出して氷を造れます! 元の水の体積は200リットルっていうことで限度はあるんでしょうけど、すごいです! レティナさん、これって他に無いんですか!? お金ならいくらでも出しますよ!」


 ティオ君は氷のオブジェを右手から外し床に置き、私に握手を求めてくる。右眼のサーモグラフィで見ていたから分かっていたが、氷で冷やされたその右手には生命としての体温が感じられなかった。その状態にもかかわらず、ティオ君は寒がる様子を感じさせなかった。


「ほお、これはティオの進化に期待できそうだな。レティナ、他にもミズアメは用意できるのか? 俺からも頼みたい」

「そうですね、今の大学の設備と他の研究での利用を考えると1日に1個作るのが精一杯でしょうか。ミズアメの他にも、酸素と窒素を空気と同じ組成で重位相化したクウキアメの製造ラインとも被っていますし。それに、提供できる分は私個人の実験の範囲で作製したものに限られます」


 私が実験用製造ラインを担当しているので融通は効くが、学生の他の実験がいくつか入ってくるはずなので独占はできない。


「材料費は水だけなのでそうはかからないのですが、作製にかかる電力費と水の脱イオン化処理費と機材のメンテナンス費がバカにならないので、原価だけでも1個20万はしますかね。技術料を無視して提供するわけにもいかないので、1個当たり200万くらいの寄付金を研究室に振り込んでいただくのが適当かなとは思います」


 身体に疲労感を覚えたので、近くに置かれた濡れていない椅子に腰かけながらそう伝える。世界で私の所属する原子位相学研究室しか持ちえない技術なので、9割分の技術料をいただくのは安いくらいだろう。また、研究室としての資産を私の財布に納めるのはおかしいので、研究室に匿名で寄付金を渡してもらうのが妥当だ。


「以前言ったように、この仕事をすれば金は基本困らないと言っただろう。ティオも5年間何でも屋で仕事を続けているから世間的には成金の1人だぞ。表の団体と金銭のやり取りするために作っておいたフロント法人を介して寄付金を送らせてもらおう」


 そうか、危ない依頼でウン千万も依頼料をもらっているような人たちだった。もっと吹っ掛ければよかったかな。これからも研究室の成果を提供する場面があるだろうから価格交渉では強気でいこう。


「ありがとうございます。次に事務所に来るときには5つほどお渡しします。後で振込先と寄付金送付用の指定名義をお伝えしておきますので、振り込みよろしくお願いいたしますね」


 急に多額の匿名寄付金が舞い込むことになるだろうが、教授と事務員には事前にうまく説明しておこう。私が今進めている実験は、コストをかけただけ成果が望めるものだから、資金が潤沢になると考えると心が浮き立つ。


「ところで、セロさんとティオ君はどういう関係なんですか? 話を聞いている限りでは師匠と弟子の関係性にあるようですけれど」

「ああ、話していなかったな。5年ほど前に不意に《眼の能力》を得てその制御に困った兄弟を、保護して俺が育てていたんだ。その弟がコイツ、ティオ=ティーズだ。中学生くらいのガキに見えるが今は18歳だ。兄の方は俺と喧嘩別れしてしまったが、今は独立して俺と似たような活動を続けていると聞いている」

「そう、理由も言わずに兄ちゃん出て行っちゃって……。あっ、改めまして、僕はティオといいます。セロ師匠には兄ちゃん含めて本当に命を救われました。恩を返したい思いもありますが、師匠と働く楽しさもあってこの仕事を続けています」


 どうやら兄弟関係のドラマと美しい師弟関係が背景にあったようだ。身体を休めた後にゆっくりと聞いてみたいものだ。


「おい、レティナ。身体の方は大丈夫なのか? 今日は物探しの依頼で駅前を歩きまわって、今ここで逃げ回った後に身体を冷やしただろ。お前の虚弱さならそろそろ限界が来ていると思うんだが」

「え、セロさん、なんでわかるんです?」


 正直、2週間前にセロさんに追いかけられたときよりも疲弊している。


「元小学校教師をなめるな。何人の子供の体調を顔色から察知してきたと思っている。いや、そんなに長く教師として勤めていたわけじゃないから誇るものではないが……」

「師匠! それですよ。師匠って全然過去のこと話してくれないじゃないですか。今回のために事務所の中を盗聴して、初めて師匠が小学校で先生していたってこと知りましたよ」

「……んまあ、特に話すタイミングがなかったっていうだけだが。いや、教師を辞めたきっかけが良くない思い出だからな。記憶に蓋をしていたというのが正しい回答かもしれない。コルネウスについて話しているうちに昔を思い起こして、つい言葉に出ていた」


 私の話がちらほらと出ている会話だったので混ざりたかったが、身体の限界が近づいていた。抗えないまぶたの重みを感じながら、椅子からだらんと腕を垂らし、意識が途絶えかけてきた。


「えっ、これ寝ています? 師匠、レティナさんってこんなに体力ないんですか?」

「さっき、俺は2人が『引き分け』だと言っただろ? レティナはあのくらい動けば気を失うことを鑑みての評価だ。この2週間、外に出る依頼から帰って来るたびに仮眠を要求している。昔から虚弱で、学生生活でも身体を動かすことが一切ないからこんな風に育ってしまったんだと。椅子ごと押して仮眠室に運んで寝かしといてやれ。濡れた靴下とかは脱がしておいてあげろよ」

「ええ~、僕、一応、18歳の男ですよ? それに、女の人の素足とか触れたことないですよ……」

「レティナはそういうことを気にする性格じゃないから安心しろ。やましい気持ちじゃなく風邪を引かせないように善意で介助するんだから、お前も気にするんじゃない。どうせ、外に出る仕事でサポートすることになるんだ。慣れておけ」

「了解です……」


 私の体力のなさを非難するそんな会話がぼんやりと耳に届きつつも、反応できずにまどろみの坂を下り落ちていった。

 怪力の大男で、指先を刀身に変える能力と音速で移動する能力を持つセロ=ミデン。純粋な少年で、水を氷に変える能力を持つティオ=ティーズ。そして、超視力や透視能力、暗視能力といった視る能力を持つレティナ=ホイール。

 何でも屋のもとで、私達3人はこれから私の父コルネウス=ホイールの足跡を追うつもりだ。

 私が投げた文具の中にセロさんお気に入りだった絶版の超高級万年筆があったらしく、それが原因で昇給がしばらくお預けになることを知るのは、少し後の話だ。

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