第3篇 崩壊7

211


本当にソラはすごいと思いながら、見上げる空に雲はなくいつの間にか満天の星が私を出迎える。



212


立ち上がり帰る場所へと体を向けて。何かが心を突き刺して、私の心は真っ逆さまに。



213


揺れる地面に耐え切れず、両手をアスファルトにつけている。地震じゃない、きっと昨日の。



214


長引いた恐怖は終わってあたりは静かになって。でもそれは本当の一瞬だけの安らぎで。



215


遠くのほうで空気がビリビリ割れていく。うっすらと見える影は恐怖以外は見おぼえなくて。



216


逃げようと、頭に響くソラの声。促されるまま駆け出した私は何も考えられない。



217


家の前、慌てる母と鉢合わせ、そのまま3人、人の流れに混ざっていって。



218


待って! ソラの言葉が頭をたたく。突然の衝撃に私は一瞬消えてしまう。



219


次の間に、手を取って、嘘だとひたすら叫んでる。手首の先は血が垂れて肉と骨が顔を出す。



220


母だった物に私は追いすがる。すべては夢だと逃げ込みたい。連れてってよ、誰か。



#詩 #短歌 #twnovel #天に瞬く光となって

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