第3篇 崩壊6

201


切り抜けた今日はこれで終わりだけど、明日は明日の風が吹き耐えないといけないことが憂鬱で。



202


知ってる人? と聞いてみる。知らないからこそ追われてる、そうだよね。返す言葉は音もなし。



203


家を出る理由を問われ、夜も更けて思い付きは罪となり。コンビニは現代社会の免罪符。



204


夜の風は冷たくて、一枚の羽織は私の熱を奪い取る。冷える心にむさしさが押し寄せてきて。



205


やっぱり、と見られないように連れてきたソラが一人つぶやいて。



206


ついてきてる、頭の中に流れ込む、私を見つめる冷たい目。私のにらみは誰にも見えない。



207


コンビニで肉まんとお茶と手に取って。体重よりも欲求を今も昔も満たしたい。



208


タイヤ止めに腰掛けて、見上げる空は雲ばかり。裂け目に見える光追って痛む首に手を当てて。



209


雲の上、きっとすごい景色だろうな。見てみたい? そんな言葉にうなずくと。



210


流れ込む頭の中のソラの世界。足元の雲海をすべるように流れていって、星の光が私を照らす。



#詩 #短歌 #twnovel #天に瞬く光となって

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