第22話~序列決定戦~

朝起きると

「お義兄ちゃんっ!一緒にいこ~」

飛鳥がいた

「……ん」

「ん、じゃわかんないよ。五大幹部になったんでしょっ!?」

「それは飛鳥もだし……あと、それを大声で言わない」

「はいはい。じゃ、いこう」


「「こんにちは」」

「2人できたのかい?」

「はい。庄崎さん」

そして、神楽さんがこっちに来て、俺を引っ張っていった

「神楽くん、あまり僕の弟子を傷つけないでよっ!?」

「さすがにそこまではしない」

じゃあ何をするのっ!?こわいっ

「……飛鳥に傷1つつけてないよな?触ってないよな?桐流」

「は……はい」

うん。すごく、親馬鹿だ……

「そうか……」

そして、安心した笑顔を浮かべた。

そんな顔するなら、浮気しないで、離婚しないでくださいっ!?

「盛り上がってるところ悪いけど、全員そろったし、引継ぎ会始めようか」

「おっけ~私が説明するねぇ」

「……俺ができないと思ってるだろ、庄崎」

「だって、絶対『引継ぎをする。以上』で終わらせるでしょ?天馬は」

「うっ」

あたりだったらしい。五大幹部、個性的な人が多いな……

「じゃあ、説明するね。今回、幹部を抜けるのは、東雲と、美玖先で……序列の抜けたところに入るのはだめだから、天馬、神楽、私、桐流、飛鳥で決闘をします。ルールは幹部決定戦と同じで、傷つけたら勝ち。ルーレットでトーナメントを決める。審判は……東雲と美玖先でよろしく~」

「おっけぃ~」

「じゃあ私がルーレット回しますね」

あ……あの抽選会のやつか……


がらがらがらがら


「でたよ。1回戦は飛鳥対天馬。2回戦は、桐流対神楽、3回戦は庄崎と、1回戦勝者。4回戦が2回戦勝者と3回戦勝者。5戦目が1回戦敗者と、2回戦敗者と、3回戦敗者。ここだけ3人ね。」

……俺1回目神楽さんなの?……?

え?なんか、ぼこぼこにされる自信が……

「は?俺があの娘と?」

「まぁまぁ天馬くん。そんなこと言ったら神楽くんに殺されちゃうよ?」

「大丈夫だ、神楽には俺は殺せん」

「そんなこと言って……大丈夫なの?神楽くんの殺気がすごいんだけど」

神楽さん……その怒った状態で俺と戦うの?あ~俺マジで死ぬ?


「はいはい。そこまで。飛鳥と天馬は、こっち来てね。そして、東雲。バトンタッチお願い」

「は~い」

「っち」


「天馬くん。さすがに殺さないでくださいよ?……はぁ……開始ですっ」


ばしゅっ



天馬さんが刀を振るう

それに反応した飛鳥がよける。そして、また、天馬さんの素早い攻撃が入る。

「っつ……」

飛鳥の動きがどんどん鈍くなる。

そしてそこに天馬さんが1発入れた。


「勝者……天馬くん?」

「疑問形を使うなよ。東雲」

「どうだった?私より強い?」

「庄崎。お前……異能を使うまでもなかったよ。」

「「天馬(くん)が異能を使ったらもう反則の域だから……まぁルール違反ではないけど……」」

「……?なんでだ?」

「「じかくないっ」」

「私、頭痛くなってきた……東雲、2回戦始めてくれ……」

「わかった。神楽くんと桐流くんはきて~」


神楽さん、怒らないでくださいよ?

怒ったら俺死んじゃうからっ!

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