第20話~五大幹部決定戦開幕~
「じゃあ、ルールを説明するぞ……っと。その前に自己紹介だ俺は幹部序列1位、天馬。よろしく。そしてルールは……えっと……資料どこしまったっけ……」
「もうっ天馬、いいよ。私が説明するぅっ!私は、庄崎。よろしくね。ルールは、4人の候補者、えっと、天馬の弟子、儚帆士(はかな ほし)くん、東雲の弟子、黒瀬桐流(くろせ きりゅう)、美玖先の弟子、洞儀満(ほらぎ みつる)、神楽の弟子、神楽……黒瀬飛鳥(くろせ あすか)の4人でまぁ……殺しあってもらいまぁす。私が判定をします。1回でも攻撃が当たったら負けです。異能の使用はおっけぃです。頑張ってください」
ん……神楽……飛鳥のもとの苗字って神楽なんだ……ってことは親が師匠っ!?きまずっ
というか……この庄崎さんも師匠に似て説明雑だなぁ……殺し合いって……
「じゃあルーレットで決めるね。」
がらがらがらがら
……あっこれ抽選会のやつだ……え?
「1回戦は、儚、対飛鳥。2回戦は、洞儀、対、桐流。3回戦は勝った者同士ということで」
……よかった……1回目から飛鳥と当たらなくて……さすがに少し……
そんなことを考えていたら師匠が話しかけてきた。
「……桐流くん、洞儀くんって結構強いよ……異能が特殊だし……まぁ桐流くんよりは弱いと思うよ」
「……え?」
まって師匠。俺のこと過大評価しすぎですってっ!
まぁ今は師匠を信じますか……
「お義兄ちゃんっ!私絶対に勝つから、負けないでよ?」
そして、飛鳥に宣戦布告された。
というか……なんで飛鳥暗殺者やってるの?……家に帰ったら聞いてみよ……
「それじゃ1回戦始めるから、儚と飛鳥は訓練場に来て~」
「「はい」」
「じゃあね、お義兄ちゃん」
半透明の覆いがかぶさった訓練場で、儚くんが木刀を持って、飛鳥が拳銃を持って立っていた
この、半透明のは何なんだろう……
そして
「開始っ」
始めの合図を庄崎さんが言った。
そのアイズで2人が戦っていた。
綺麗に身をこなして攻撃をよける飛鳥とそれにかまわず木刀を振る儚くん。
そして、あっ、と思った時には決着がついていた。
飛鳥が、拳銃でゴム弾を撃った。それがきれいに儚くんのおなかに当たって、飛鳥が……勝った。
「え……」
飛鳥が思ったより強かった。
「それじゃあ2回戦始めるよ~、桐流と洞儀はきて~」
「はい……」
俺は悩んだ末、拳銃にした。相手の洞儀くんも拳銃だった。そして、片手にケータイを持っていた。
「開始っ」
洞儀くんは拳銃をポケットにしまって、ケータイを操作し始めた。
そして満足そうにうなずいて、ボタンを押した。
「……え……?」
あたり一面洞儀くんの幻影で埋め尽くされた。
俺は拳銃を適当に撃ってみるが、何も当たらない
「……っ」
そして、その幻影は俺に攻撃をしてくる。でもその攻撃は、なぜかよけなくても、俺に到達する前に消えていく。
「なっ……なんでっ!なんで僕の異能が効かないんだっ!」
だ~からっ、異能はわかるけどっ、俺使えないから不利じゃんっ
洞儀くんの大量の幻影は消えた。たぶん洞儀くんが異能を解除したんだろう。
そして、俺は拳銃を撃った。
……一発だけ、洞儀くんに弾が当たった。
「あっ」
「2回戦の勝利は桐流くん。よって、3回戦は黒瀬兄妹……桐流と飛鳥。」
…………飛鳥と戦うことになってしまった……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます