第19話~対策~


次の日、家には帰らず、直接師匠のところに向かった

そして、中に入ると師匠がこっちへ向かってきた。

「桐流くん!大変だよっ!」

…………何が?

「師匠。どうしたんですか?」

「桐流くんが、五大幹部戦に出ることになっちゃった」

「もう五人いるのでは?」

「だから、僕ね、幹部降りることにしたんだ。他も誰か降りるかもしれないけど……」

師匠が幹部から降りる……?えっ、でも

「俺になんて、無理ですよ?」

「……おねがいっ出て!僕皆に見え張っちゃって……」

うん。師匠らしい。でも

「いやです。」

「そこを何とか!桐流くん!……はっ、桐流くん五大幹部になったら故人の資料見放題だよ。」

故人……お母さんとちゆの……師匠、この条件出すのは、ずるいよ

「……わかりました。出ますよ」

「さすが、桐流くん。じゃあ早速用意しようか」

「……何をですか?」

「あっごめん。ルール説明してなかったね。五大幹部戦はまぁ、殺し合いの模擬戦。異能の使用が認められてて、モデルガン、木刀で行われる。僕たちが見ておくから当たったら負けね。そして、開催は20日。だから……6日後、場所は……当日になったら教えてくれるって」

「へぇ……」

模擬戦……え……異能

「じゃあ、20日まで来れる日は訓練、来てよ」

「わかりました」

 

そして、師匠の6日間の訓練は地獄だった。

模擬戦はまだいい。2回に1回勝てるから。

問題は、素振りと発砲の訓練。細かすぎる。遠すぎる、無理……


「桐流くんっ!場所が分かった!五大暗殺者の1人、天馬くんの訓練所だってっ!行くよ~」

天馬さん…?誰ですか?その人は?


ついたところは師匠の訓練所より全然広くてきれいだった。

中に入ると

大人5人……幹部の人たちと中高生が俺含め、4人

その4人の中に、見覚えのある女の子がいた。

そしてその子は俺を見つけて近寄ってきて

「……お義兄ちゃん!やっほっ」

「……」

「ねぇ、なんで答えてくれないの?シカト?せっかく妹が話しかけてるのに……」

「はいはい。」

そこにいたのは俺の義理の妹の黒瀬飛鳥だった。

そして、飛鳥はにっこりと笑みを浮かべた

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