「終わったら、今日は3人で焼肉行こうぜ？」

「お！良いなジョー！そうと決まれば午後の仕事も頑張るかぁ！な、シド！」

本当にメンバー仲が良いバンドですね。と俺たちは良く言われた。

この業界に入ると、仲が悪いバンドなんかも良く目にした。

納得のいかない事ばかりだった。

3人で音楽が出来る事だけが救いだった。

「カルビカルビカルビ……」

「ホルモンホルモンホルモン…」

「タン塩タン塩タン塩………」

3人呪文のように好物を唱えながら

俺たちは次の現場に向かうためのワンボックスに乗り込んだ。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい