第49話

俺の言葉を聞いて、気分屋のメス猫愛理は2階に行ってしまった。



ビスケはデブだから、行かない。と意思をしめすように玄関のドアに尻を向けて伏せのポーズ。



「薄情だなお前ら。チッチは?」


「………」



寒いのが嫌いなチッチ。いつもコタツの中に潜り込んでる。



冬の夜は散歩の気分じゃないらしい。



「メリー。お前は行くだろ?お前羊だしな」



振り返ると、渋々といった様子でメリーが散歩の紐を玄関から引きずって来てくれた。




やっぱお前は俺の親友だ!




メリーを連れて足早に家を出ると、家の前でばったりとスバル君にあった。




「あ、スバル君おかえり」


「あ、あぁ、散歩か?」


「今家帰らない方が良いよ」


「は?なんで?」


「歩きがてら話す」


「はぁ?まぁ、俺も話あるから、行くわ」

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