第50話

「はぁ?ツカサちゃん、デキちゃったの?」


「結婚するってミツルに言うって言ってたからさ。リサコもリビングにいるみたいだったし怖くて逃げてきた」


「ソイツはこえーな」



兄弟2人に挟まれて歩くメリー。

お尻が可愛い。可愛い。あぁ可愛い。




ツカサちゃんの話をしながらもメリーの事ばかり考えている俺。




「俺の話っつーのはさ、最近雲行きが怪し過ぎてな。こっちの情勢も」


「チームの事?何で?」



そういえばスバル君はなんだか疲れ切っている様子だ。


こんな夕飯時の時間に帰ってくるなんて本当に珍しい。もしかして寝に帰ってきたのかもしれない。




「デカイ揉め事が起こるかもしれない。糸がピンと張り詰めてる」




スバル君は、深刻な様子だった。




「人が死ぬ位にデカイ揉め事が起きる気がする。…そんな嫌ぁな予感がするんだよ。だからハル。兄としてお前に聞いて欲しい事がある。暫くチームの事には関わるな」


「……………」




平和が壊れる。



凄く怖い事が起こりそうで、漠然と恐ろしかった。

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