第48話

「ただいまー」


「あれ、ハル珍しくうちに帰って来たんだ」


「ツカサちゃんこそ珍しくうちに居るんだね」



すっかりギャルになってしまったツカサちゃん。姉だから話せるけど、他人だったら怖い。関わりたくないタイプだ。



「うん。赤ちゃん出来たからミツルに結婚して良いか聞きに来たのー」


「ふーん、そうなんだ。メリー、ボールで遊ぼうぜー………ほぇ?」





振り返るとリビングに「おーいミツルー」なんて歩いて行くツカサちゃん。超ミニスカートで、パンツが見えちゃうんじゃないかってくらいに際どい。



…俺はギャルに身篭らせたりはしないと、ツカサちゃんのパンチラに誓った。




「……つーか、メリー聞いたか?」



足元にいたメリーの前に視界を合わせるように跪く俺。




なんだなんだ、とでも言うようにチッチとビスケが俺の周りに集まってきた。




「愛理、愛理、」




小声で呼ぶと、どこからともなくメス猫の愛理も現れて、廊下の真ん中で井戸端会議をしている俺たちの輪に入ってきた。




「ツカサちゃんに赤ちゃんが出来たらしいぞ」





小声でそう発表する俺。





「つー事は俺叔父かよ?やだわー。で、今からミツルに結婚するって報告するから、今からうちは荒れに荒れると思う。俺は犬の散歩を装って家から出たい。誰か着いて来い」

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