第48話
「ただいまー」
「あれ、ハル珍しくうちに帰って来たんだ」
「ツカサちゃんこそ珍しくうちに居るんだね」
すっかりギャルになってしまったツカサちゃん。姉だから話せるけど、他人だったら怖い。関わりたくないタイプだ。
「うん。赤ちゃん出来たからミツルに結婚して良いか聞きに来たのー」
「ふーん、そうなんだ。メリー、ボールで遊ぼうぜー………ほぇ?」
振り返るとリビングに「おーいミツルー」なんて歩いて行くツカサちゃん。超ミニスカートで、パンツが見えちゃうんじゃないかってくらいに際どい。
…俺はギャルに身篭らせたりはしないと、ツカサちゃんのパンチラに誓った。
「……つーか、メリー聞いたか?」
足元にいたメリーの前に視界を合わせるように跪く俺。
なんだなんだ、とでも言うようにチッチとビスケが俺の周りに集まってきた。
「愛理、愛理、」
小声で呼ぶと、どこからともなくメス猫の愛理も現れて、廊下の真ん中で井戸端会議をしている俺たちの輪に入ってきた。
「ツカサちゃんに赤ちゃんが出来たらしいぞ」
小声でそう発表する俺。
「つー事は俺叔父かよ?やだわー。で、今からミツルに結婚するって報告するから、今からうちは荒れに荒れると思う。俺は犬の散歩を装って家から出たい。誰か着いて来い」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます