第4話

上里敬哉(あかりけいや)は中学の時から同じ陸上部にいた親友だ。

短距離の選手で中学時代は3年間常に試合に出場していた。

100mが専門でタイムは10.52である。

県大会でも2位だった。

歩希が11.91だから雲泥の差である。

所が歩希は1500mは3.59.58と3分台の記録を持っていたのである。

これは高校に入って陸上部の新入生テストで分かった事だ。

「やっぱなあ。お前はもしかして長距離向きかもしれないって俺も思ってたよ」

「俺は自分の走り方が、悪いのかと思っていたよ」

「…… 」

「長距離……やってみようと思っているんだ」

「それがいい。お互いに頑張ろうぜ」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る