第2話

4月の早朝の風はまだ肌寒く感じられる。

その坂道を歩希は走っていた。

歩希は小学校2年生から陸上を始めた。

小学校時代は特に誰かに指導を受けたわけでなく、ひたすら走っていた。

中学生になって陸上部に入った。

歩希は短距離選手を目指していた。

ミニハードルや、加速走を30m×3や50m×2でやったり、150m×3などをタイムを計ってやっていた。

他にはスタンディングスタートダッシュ30m×3、50m×2などのメニューなどを熟していた。

だがなかなか記録が伸びずに苦労していた。

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