三年生

あきらめなさい

「お姉ちゃん! おみくじ、引きにいこー!」


……というわけで、地元の神社へおみくじを引きに行くことになりました。


なんでも、私が自宅で学校から出された課題ブックレポートの清書をしてた時、弟はひと足先に母とおみくじを引きに行ってたらしい。

そして、自分の引いたおみくじが『吉』という、大吉の一段階下のやつだったためテンション爆上がりして、「お父さんとお姉ちゃんにもおみくじ引いてほしい!」と思い、わざわざ呼びに帰ってきたのだとか。


フッ、可愛い弟のお誘いだし、姉貴として乗ってやるか……


と言う訳で、父の車で、神社へGO!


〜車内にて〜


「やーね、お母さんったら、さっき神社の境内で転んじゃったのよ〜」


コチョタイ

「あれま、そうなん?」


「そうなんだよ〜。ほら、あの神社、階段が急でしょ。その途中が凍ってたんだけど、それに気づかなくてね〜。おしりと太ももが痛いわ(´・ω・`)」


コチョタイ

「えー、大丈夫? 新年早々大変だったねぇ……ま、嫌なことがあった後はいいことあるよ〜多分」


「そうだといいんだけどねぇ……」




〜神社到着〜




寒空の下、古い石製の鳥居をくぐって、松とかの針葉樹が生えまくってる薄暗い境内へ進み、そのまま3分くらい急な階段(ところどころ凍ってる)を上りまして……


階段を上がり切った所に、うっすら雪を被った狛犬と鳥居があって、その先に本殿が。

鳥居の手前には、『手を清めてから参拝してください』と張り紙があったけど……


「……手ぇお清めしようとしたけど、水なかったわ……どうしよ(´・_・`)」


「いーよ、そんなの! 早く行こ!」


「……んー、いいのか、それで。バチが当たらないといいが」


……普段ヤクザっぽい顔の父が、気まずいパグみたいな顔になってる。真面目だなぁ。


母はひと足先にお賽銭を済ませて、おみくじを買っていました。

私は父と並んで本殿でお賽銭を百円入れて、二礼二拍手一礼。願い事は、もちろん……


コチョタイ(心の声)

「どうか、この後のおみくじは、運勢はこの際どうでも良いので……どうか、どうか恋愛運の良いやつにしてくださいッ!!」


もうすぐ高校卒業。ありがたいことに、推薦入試も終わり、大学からの正式な入学許可も貰えたので……この春、ついに女子校を飛び出して、県外の大学に進学することになりました。


ちなみに、その大学は……中学校以来の共学! 

※元々は女子短大だったけど、少子化の影響で最近共学になったらしい。

今までは女子校だったから、恋の機会なんて全くなかった……だからこそ! 大学では、恋愛してみたいんだ!!(迫真)




そして、ついにおみくじを引く時が来た。

お父さんはおみくじの入った箱に手を突っ込んで、数秒もしないうちに一個おみくじを取って、ペリッとそれを開いてみる。


「……んー、小吉」


「おっ、パパ、小吉? アタシと一緒じゃん〜(謎の仲間意識)」


「( ´ω` )テレッ…」


「へー、じゃあ僕の一個下だね〜⭐︎(謎のマウント)」


「( ´ᾥ` )ムキャッ…」


そんな感じでワイワイやってる家族を尻目に、私はおみくじボックスに手を突っ込んだまま、5秒くらいガサガサやってました。

……いやー、少しでも良いやつを引きたい一心で、どのおみくじを取るか迷ってたんですよ。我ながら貪欲。


そして、すべての望みを賭ける気持ちで、運命の一個を手に取り、ドキドキしながら……おみくじオープン!


さてさて、結果は……?!


「コチョタイー、アンタの運勢どうだった〜?」


コチョタイ

「……末吉だったわ。地味に微妙」


「ってことは……うっわ、お姉ちゃん、家族の中で最下位位じゃ〜ん笑」


コチョタイ

「黙れ小僧ッ( ꐦ◜ω◝ )」


 おみくじの一番上には、こんなことが書いてあった。


『他人と心通ぜずあらそいが

 起ります。なるべく自分の

 心をやわらかにして交際なさい

 次第に運がひらけて

 幸が増します

 あせってはいけません』


……んー?

なんか雲行きが怪しいぞ??


……い、いいや、冷静になるんだ、コチョタイ!

この際、おみくじ全体の運勢など問題ではない。今の恋に飢えた乙女わたしに必要なのは、恋愛運だけ!


さて、肝心の恋愛運は……?!


『恋愛 あきらめなさい』


 あ き ら め な さ い 


「? どうしたの、コチョタイ? 目から希望の光が消え失せてるわよ」


コチョタイ

「……恋愛のとこ、見て( •᷄ὤ•᷅)」


「ん? なになn——(´゚艸゚)∴ブッ

 ちょ、待って、『あきらめなさい』って……一刀両断すぎるゥ……ッwwwww(ツボってる)」


コチョタイ

「もういっそ笑い飛ばしてくれ……( ・᷄ὢ・᷅ )」


「(  ゚∀゚)ハァーハッハッハッハ!!

 だめだ、面白すぎる……笑いすぎて、さっき転んだ時に打った腰に響くwwwww ちょ、他の項目は??wwwww」


コチョタイ

「いや笑いすぎ、流石に傷つくわ( ꐦ ・᷅ὢ・᷄ )

 えーい、今に見てろよ?! 一応これは『末吉』なんだから、どこかにいいことが書かれている項目が……ん? 『縁談』?!」


 縁談って、これも恋愛関連の項目じゃない!? え、ここには何て書いてある……?


 『縁談 二人ありてまよう事あり心を定めよ』


コチョタイ

「……おーん? つまり、『ぱっと見良さげな男が2人現れて、散々迷いまくった挙句、どっちを選んでも結局は損だから、あきらめなさい』ということ????」


「。゚(゚^∀^゚)゚。ギャーハッハッハッハッハッハハッハッハッハッハッハ !!

 もう無理だわ、今年の恋愛はあきらめなさいwwwwww

 まずは友達作りから始めようね、娘〜 (´^ω^`)ブフォッスww」




 ……新年早々、今年も非リアが確定いたしました(´・ω・`)










★お知らせ★

お久しぶりです!

しばらく更新ができておらず、申し訳ありませんでした……(´・ω・`)


学校の定期考査や高校最後の部活の大会などの学校行事、習い事の発表会、大学入試の面接試験、英検の勉強などが重なり、思うように執筆の時間を取ることができませんでした。

また、今後もしばらくは大学の特待生試験に向けた勉強や資格試験の準備が続くため、継続して更新することが難しい状況です。


そのため、本作『JKだって(´・ω・`)とする生き物なんだ!!』は、このエピソードをもって完結とし、連載を終了することにいたしました。

これまで応援してくださった皆さまには、心より感謝しています。本当にありがとうございました!


なお、大学に進学し、生活が落ち着いたタイミングで、『大学生だって(´・ω・`)とする生き物なんだ!!』みたいな形で、新作エッセイを公開できたらと考えています。その際は、また読んでいただけたら嬉しいです。

改めて、ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました(*´▽`人)アリガトウ💞



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JKだって(´・ω・`)とする生き物なんだ!! コチョタイ @amva_sazarrana

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