SNACK WARS

 私は今回、海外のとある国まで研修旅行へ行くことになった。

 ここまでの一年間、英語の勉強や渡航の手続きなどを積み重ね……ついに日本を飛び出した!


 実は、今回は私にとっての初・海外渡航!!

 厳重な荷物検査も、家族の元を離れて生活するのも、飛行機で半日以上座っているのも初。

 何もかも初めてで、目的地の国に着く前の時点で、世界のすべてが新鮮に感じた。


 そして、ついに海外の地を踏んだ時。いたって普通の空港のはずなのに、「ここが海外かぁ……!!」と興奮しっぱなしだった。

 

 さらに、今回の研修では、現地の人の家にホームステイさせてもらうことになっていた。

 今回のホストとなってくれた家族は、ホストマザーと、ホストシスターと、犬のコズ。


 私は他の研修生たちと共に、送迎車で各々のホストファミリー宅へ向かった。

 しばらくして、私のホストファミリー宅へ到着し、空港まで一緒に来た仲間に別れを告げ、重い荷物を持って玄関へ向かった。


 玄関を開けると、ふくよかな体型の可愛いホストマザーと、コズが嬉しそうに出てきた。

 ※ホストシスターは私が家に着いたときはまだ帰ってきていなかった。


ホストマザー

「Oh,HIIII!! Welcome to our home! We've been waiting for you!(まぁ、いらっしゃ~い!! ようこそわが家へ! 待ってたわよ~!)」


コチョタイ

「H-Hello……!(こ、こんちわ……!)」


ホストマザー

「Thanks for coming all the way from Japan!(日本から遥々お疲れ様!)」


コチョタイ

「えっと……T-Thank you! (あ、ありがとうございます!)」


ホストマザー

「Come on, come on, come on! Your room is this way!(さぁさぁ、とりあえず上がって! あなたの部屋はこっちよ!)」


 ホストマザーの陽気さに圧倒されながらも、今後の生活に期待爆発の私。


 部屋は南側の広めな個室を貸し切りで使わせてもらえることになった。

 ふっかふかのベッドと、大きめのクローゼット、大きな窓。めっちゃ心地いい部屋!


 荷物を置いて、リビングに行き、ホストマザーに日本からのお土産(手紙と起き上がり小法師)を渡す。そして、なんやかんやでホストシスターのお迎えに同行することに。


 車でシスターの通う小学校に到着。

 何も知らずに車に乗ったホストシスターは、後ろの席に乗っている私を見て驚愕。


ホストシスター

「……( 'ω')!!? WHO ARE YOU?!(誰アンタ?!)」


コチョタイ

「(*・`ω・)ノHELLO☆」


ホストマザー

「She is a trainee from Japan, コチョタイ! Please be nice to her!(この子は日本から来た研修生のコチョタイよ! 仲良くしてあげてね!)」


ホストシスター

「Heh, is she?  Nice to meet you!(へー、このヒトがコチョタイ? よろしくね!)」


 そんなこんなで家へ帰った。

 家に帰ると、ホストマザーが晩御飯の用意を始めた。

 私も手伝おうとするが……


ホストマザー

「It's okay, you must be tired after a long flight today. Just relax and watch a movie with ホストシスター.(いいのいいの、今日は長旅で疲れたでしょ? ホストシスターとのんびり映画でも観てて〜)」


 ……と言われ、お言葉に甘えて映画を見た。

 映画は某夢の国の映画で、シーモンスターと呼ばれる種族の少年たちの物語だった。


 私とホストシスターはソファに並んで座って、早速映画を鑑賞。

 すると、ホストマザーがバター味のポップコーンを山盛りで出してくれた。

 私とホストシスターの間にコトンと置かれるボウル。


 こんなに至れり尽くせりでいいのかしら……♡ と幸せに浸りながらポップコーンを数粒食べていた。


 その時、ホストシスターがポップコーンのボウルをこっそり彼女の膝の上に乗せた。

 そして、まるでリスやハムスターの如く、ポップコーンを貪りだした!


コチョタイ

(……ちょ、私も食べたいっす…………)


 取りにくかったので、ボウルを元の位置に戻し、再び数粒ポップコーンをとる。

 すると、隣からすごい視線を感じた。


ホストシスター

「(  •ω•)」


コチョタイ

「 (・ε・ )?」


ホストシスター

「( ꐦ•᷄ ὤ•᷅)」


コチョタイ

「(゚Д゚ )⁉」


 その時、私は気が付いた。

 この子、私に対抗心を燃やしている……!

 ポッポコーンを私に取られたくないという、強い気持ちを感じるわ!?


 でも……ごめんね、ホストシスターちゃん。

 私だって、ポップコーン食べたいの!

 だって、このポップコーン美味しいんだもん!!


 ここからは、私たちの意識は映画ではなく、ポップコーンに全集中した。

 互いにじぃぃぃ……と見つめ合い、相手の手がポップコーンを取ったら、すかさずやり返す……もはや半沢●樹状態である。


 そして、30分ほど争奪戦をしていたら、ホストシスターの手がピタッと止まった。

 そして、彼女は口を開き、こう叫んだ。


ホストシスター

「HEY,MOM!!(お母さーん!!)💢」


コチョタイ

「(゚ロ゚)ギョエ!! 」


 なに、『母親召喚』……だと?!

 こ、これは流石に怒られるか?!


 ……と、心配したが、結局ホストシスターが注意され、ポップコーンは別のお更に山分けされ、この戦いは幕を閉じた。


 その後、ホストシスターからは凄まじい恨みを感じた。

 流石に大人げなかったな、ごめんよ……(´・ω・`)

 ※後でちゃんと謝りました。


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