第140話

結弦人見知りだからな。でも、龍と仲良くなったらいいな。きっと、仲良くなれると思う。




誰にでも分け隔てなく接する龍。だけど、普通の生徒に声を掛けるのは珍しい。




自分の立ち位置を分かってるからこそ、自分が関わることでその人に悪影響を及ぼすかもしれないことを理解している。





そんな龍が結弦に声を掛けたってことは何か感じる所があったんだろう。




だけど、それが逆効果だったのか真島くんの表情が曇る。




「おい、根暗。龍さんが話しかけてくれてるのにその態度はなんだよ?!ぶっ殺されてえのか?」




結弦の胸ぐらを掴み凄む。




そんな険悪な雰囲気を見てか真島くんを窘めてこの場を離れる。




結弦は何事もなかったかのように歩きだして校内へと戻っていった。




兄としてはあんまり見たくない光景だな。でも、どんな時でも結弦は結弦だな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る