第135話

「うん、また来てもいい?」




ポツリとそう呟く結弦にもちろんと答えると嬉しそうに口角を上げる。




ほら、こんなに感情豊かだ。




暫く2人で他愛もない会話をした後帰路に着いた。




もちろん別々に。





学校で結弦に会えたのは嬉しかった。





それから、2日後龍が顔を腫らし、右手にギプスを付けて登校してきた。




「よぉ〜、伊織ちゃん。心配した?」




痛々しい姿ではあるけどいつもと変わりない龍。




「どうしたの?」




「あー、うぜぇ先輩がさ高校の仲間連れて報復しにきやがってさ。流石に俺1人じゃダメで暫く入院してた。連絡できなくて悪かったよ。」




ケラケラと笑いながら話してるけど笑えるレベルの話じゃない。




だって、その怪我結構酷いよ。痛いだろうし、辛かっただろうな。




「ほら、そんな顔するんじゃねぇよ。お前は優しいから俺が怪我したって知ったら心配するだろ?それにこっちの事に伊織を巻き込みたくないんだ。」




そう言われると何も言えない。龍が僕のことを大切に思ってくれていることは分かる。

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