第134話

「・・・別に。でも、伊織くんと同じ学校だから嬉しい。」




ほら、こんな可愛いこと言ってくれる。




結弦は自分からあまり話さないから僕たちが兄弟だって知ってる人は少ないかもしれない




小学校でも人がいるところではあまり僕に近寄って来なかった。




いつも人が居ないところで話しかけてくる。




前に結弦にその理由を聞くと、伊織くん人気だから俺なんかが弟って分かったら色々言われるでしょ?そういうの面倒。って言っていた。




僕はそんなのどうだっていいのに。



でも、敢えて自分からバラす事はしていない




「そっか、一緒に帰る?」




せっかくなんだから一緒に帰ろう。そう思って言ってみたけど首を横に振られた。




「大丈夫、1人で帰る。」




そう言われると無理強いすることはできない。




「結弦、何かあったら言うんだよ?

せっかく僕がいるのに無理したらダメだからね。」




我慢しすぎる癖があるからね。クシャクシャっと髪を撫でると猫のよう気持ちよさそうに目を細める。

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