第132話

周りに馴染むために自分を偽り、周囲に同調する。




そんな姿がどうしようもなく惨めに見えてくる




屋上で冷たい風に当たりながら目を閉じる。




1人で暫くそうしているとガチャリと扉が開き誰かが入ってきた。ヤバイと焦るけど後の祭りだ。鍵を閉め忘れたみたいだ。




ここは常に鍵が掛かっていて入れるのは僕か龍のだけな筈なんだ。




龍が鍵を盗みスペアを作った。それを持っている僕と龍だけの秘密の場所なんだ。




それに屋上に来ようとする人間なんて居ない。入れないのは分かりきっているから。




内心焦りながらも焦ってもどうしようもないと自分に言い聞かせる。




そして、隣に気配を感じ目を開ける。




「・・・ここに入ってく姿見えたから。」




隣にいる人物と目が合うとバツが悪そうにそう答えた。その姿を見て安堵を覚える。




「怒ってる?ごめん。」




あまり表情が変わらないから分からないけど落ち込んだ様子で謝ってくる。

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