第125話

「伊織、よく来たな。

お前はうちの息子だ。いつでも来い。」




そう優しく包み込んでくれる藍川家。居心地が良くて第2の家みたいな感じだ。




虎と狼と駆け回ったり、勉強したりして遊んだ後帰宅する。




家に帰ると紫苑が僕を迎えてくれる。




「にぃに!」





本当に可愛くてどうしようもない。手を伸ばしトタトタと歩いてくる姿なんて愛らしくて仕方ない。




「ゆじゅくん、おかいり。」




紫苑を抱き上げたまま部屋で寛いでいると結弦が帰ってきた。




無口で無愛想な弟。少し心配な部分あるけど大切な弟だ。




「ん、ただいま。」




僕の側にドスンと座り紫苑の頰を突つく。僕とは違い真っ黒な髪に真っ黒な瞳。埋め尽くされた黒に魅入られる。




人を寄せ付けないオーラを纏っている結弦は他人から誤解されやすいけど、とても繊細で優しい。





そんな結弦もあと少しで中学生になる。僕と同じ中学に通う予定で今から楽しみだ。




全員揃うことは滅多に無いけれど両親と兄弟に囲まれて僕は幸せだ。

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