第115話

「わりぃ、悪い意味じゃねえよ。

だって、伊織普通じゃねえもん。」




そう言われるといい意味とは思いにくい。まず、普通って何?




助けないことが普通なの?




"普通"の基準なんて人それぞれだ。普通と常識がないのは意味が違うと思う。




普通こうだと言われても、僕の普通は他の人は"ふつう"と違うんだ。




「なんか生意気だって先輩からボコられた。

あいつらがこの子犬虐めてたから同じような目に合わせてやったら他の仲間も呼びやがった。」




「ふーん。」




「おい!聞いておいて興味なしかよ!」




そんなやり取りをしながら歩いていると目的地に着いたみたいで龍樹が歩みを止めた。




「ありがとな。お前もビショビショだな。

俺ん家寄ってけよ。」




こんなビショビショて帰るわけにもいかず、龍樹の言葉に甘えることにした。

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