第107話

クラスメイトたちと言葉を交わしながら気付いたら授業の終わりのチャイムが鳴った。それと同時にガラリと勢いよく扉が開いた。




「伊織!行こうぜ。」




見計らったように僕を迎えにきてくれた。




周りにいたクラスメイトたちに声を掛けて帰る支度をする。本当は掃除やら終わりの会をしないといけないけど今日はそんな気分じゃない。




「ごめんね。先生に帰ったって言っておいて。」




そう笑いかけながら言うと、側にいた子が首が取れそうなくらい激しく首を上下に振っていた。





鞄を持ち龍樹と一緒に廊下を歩く。まだ、授業が終わったばかりだからか生徒は殆どいない。




「お前も大変だな。」




さっきの様子を見ていたのかそう呟く龍樹。




「まあね。嫌ではないんだけど本を読めなかったのは残念かな。」




そう、結局読みたかった本は1ページも読めなかった。




「おう、龍樹。サボりか?」




「藍川、調子乗んなよ?」




校門を抜けようとした時に先輩から声を掛けられた。

カラフルな色の頭をして指定の制服とは程遠い格好をした男たちが数人たむろしていた。




これまた、分かりやすく漫画でよく見るようにガニ股でしゃがみ込みながら煙草を加えていた。

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