第85話

「!!っ会長。納得いきません。

東條の倅に手を出してタダで済ませて良いのですか?」



知らない男が老人に食ってかかる



「組長!俺もそう思います。

坊の女を寝取り、暴力を加えた餓鬼どもを野放しには出来ません!」




次々に反対の声が上がる




「そうだ。いくら東條の血縁者であっても許せない。

やっぱり、疫病神の子は疫病神なんだな。」




その言葉に親父の雰囲気がガラリと変わる




だけど、口を開こうとも動こうともしない




ただ、抑えきれない殺気だけが漏れている




「連れてこい。

女を寝取ったのはどっちだ?」




俺と蓮に聞いてくる老人




「・・・おれだよ。」




蓮が老人や周囲の人間を睨みながら立ち上がる




もう恐怖なんてないようだ




それよりも怒りに拳が震えている




それは俺も一緒だ。親父を馬鹿にして許せるわけが無い




蓮は親父が大好きなんだ




だから、さっきからこいつらの態度が許せないんだろう




「・・・確かにおれは女にだらしねぇよ。

だけど、人の女に手を出すほど落ちちゃいない。」




堂々と言い放つ

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