第81話

「会長!」




組員たちが頭を下げる





雪夜や雪夜の父親である男でさえ頭を下げている





「天傑、銃声が聞こえたがどういう状況だ?」





男にそう問いかける




「すいません。まさか会長がいらしてるとは思わなかったです。」




バツの悪そうな顔をして話を逸らす男




そして、チラリと親父に視線を向ける




それにつられたかのように老人の視線が男から親父に移った瞬間、老人の目が見開かれた




「お前・・・なんでここにいる?」




驚いた顔で親父を見る老人。




親父はそれを無視して俺たちに近づいてくる。

そして、縛られていた縄を解いてくれる




なんなんだ、これは




全く状況が理解できない




「くっあっ」




緊張が切れたせいか体が痛み声が漏れる




「仁!」




優しく俺の体に触れながら怪我をしていないか確認する




「親父っ、ごめん。」




脇腹に触れられ激痛が走る。そんな俺の反応を見て悲しそうな顔をする親父に謝ることしかできない




「・・・ごめんな。遅くなった。

痛かっただろう。」




俺を労わり、安心させるように穏やかに笑う顔を見て助かったんだと安堵を覚える



「蓮もごめんな。」



「父ちゃん、おれのせいで・・・」




子供のように泣きじゃくる蓮の頭を撫でる親父

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