第53話

「触んないでよっ!あんた達なんか興味ないのよ。」




相変わらず気が強い




男4人相手に怯まず、睨みつけている




でも、所詮女の子だ




男の力に勝てる訳もなく壁に押さえつけられている




「やめてっ、やだっ。」




泣きそうな顔で助けを求めている




強そうに見えてもやっぱり怖いんだろうな





「あーんなちゃん。

勝手に離れないでよ。迷子になっちゃうよ?」




ヘラヘラと笑いながら男たちに近付く




「・・・あんたっ。」




「お兄さん達、その子おれの連れなの。

返してくれる?」




杏奈ちゃんを抑える男の手を掴む




「あ"あ"?ぼくちゃんは帰りな。」




「えー、やだよ。

だって、おれが先に杏奈ちゃんと居たんだから。」




「ちっ、クソガキっ。」




その言葉とともに拳が顔面に向けて飛んでくる




盛るわけにはいかず男の手を掴んでいる手とは反対の手で拳を受け止める




「先に手を出したのはそっちだからね。」





そっと男の懐に入り、急所に拳を当てる




がハッという声を上げながら地面に横たわる男

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