第45話

「どうした、お前体冷えてんじゃねえか。」




驚いた顔でおれを立たせて部屋に入れてくれる




「来るなら連絡してこいよ。」




リビングで何かをしながら呆れたようにそう声をかけられる




だって、迷惑かけたくなくて




おれは仁くんの前ではただの弟で子どもなんだ




「ほら、何があったんだ?」




あったかい湯気が昇るお茶を目の前に置いて、おれの後ろにあるソファに腰掛ける




「仁くん、おれ可笑しいんだ。」




最近の出来事を仁くんに話す




そんなおれの話を黙って聞いてくれる




「おれ女でイケなくなった。

訳わかんないよ。」




「・・・。」




話し終えた後、黙ったままの仁くん




「まあ、いいんじゃねえの。

ていうか、他の女で感じないくらい惚れた女がいるんじゃねえのか?」




そう言われてスッと心が晴れた

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