第25話
「桐生!お前はやれって言ったことさえできないのか!?」
いつも通り仕事をしていると俺のデスクまで来て怒鳴ってきた部長
「もう、いい加減にしてくれよ、クズが。」
はあ、またか。
最近特に目を付けられていて当たりがキツイ
「・・・。」
いつもなら気にせず受け流せるが今日は特に体調が悪い
この人の相手をするほど元気がないんだ
「・・・っすいません。」
ああ、やばい
そう思った瞬間、この間同様に目の前が真っ暗になった
遠くで部長の怒鳴る声が聞こえる
「またかよ、病院なんて連れてくな。
親でも呼んで連れて帰らせろ。
もうこいつはクビだ。」
もういいや、どうでも。
そう思うほど俺の精神状態は正常ではなかった
次に目が覚めた時、状況は理解できていた
流石に二度目はないな
自分でもそう思う
なによりも父さんに迷惑をかけてしまった
「ごめん、父さん。」
目の前にいる父さんに謝る
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます