第20話

医師にみてもらって翌日退院することになった。




その日の夕方、会社の人たちがお見舞いにきた




部長とその部下を数人連れてやってきた




別に来なくてよかったのに。




こんな奴の顔見たくもない




「身体は大丈夫なのか?あのくらいで倒れるなんて今の若いやつはダメだな。お前のせいで上から注意されたよ。余計な仕事増やしやがって、このクズが。」




来て早々、嫌みを言われる



一緒に来ていた部下たちも罰の悪そうな顔はしているが誰も咎めようとはしない




「まあいい。忙しいんだ。お前みたいなやつでも居たに越したことはない。明日午後から出勤してこい。」




そう言って帰っていった




ああ、せっかく父さんたちのお陰で少し楽になったのにまた嫌な気分になった




夜は仕事が終わった進藤もお見舞いに来てくれたが少し顔をみてすぐに帰っていった




次の日、午前中に退院し午後から出勤した




病み上がりだというのに何の配慮もなく大量の仕事を押し付けられた




結局終わったのは日付を超えていた

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