第19話

「雨音や仁たちも心配してたぞ。紫苑なんて泣いて酷かった。」




困ったように笑う父さんにごめんと謝る




「まあ、もう少し休んだら帰れるから。

紫苑、雨音呼んできてくれる?」




うん、わかったと元気よく病室を出ていく




そんな紫苑を愛おしそうに眺める



「響、俺はお前のやることに口を出すつもりはない。だけど、お前が苦しむ姿は流石に堪える。響には、俺たちがいるんだから偶には頼っておいで。役には立たないかもしれないけど支えにはなれるから。」




父さんの言葉はいつも正しい




励みになるし、前に進むことができる




「うん、ありがとう。」




「響は俺の自慢の息子だよ。頑張って偉いな。」




暫くして、母さんを連れて紫苑が入ってきた




他の兄弟も来ていたのか一緒に入ってきた




それから久しぶりに家族とゆっくり話しをして、過ごすことができた。




やっぱり家族の支えは大きい




真っ黒に曇っていた心の中が軽くなった

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