第18話

「・・・。」




目を開けると俺は白いベッドの上で横になっていた




どこだここ?




なにがあった?




ぼーっとする頭で考える




徐々に現状が理解できてきた




ああ、そっか俺倒れたんだ




ガチャリと入り口の扉が開き誰かが入ってきた




「ああ、目覚めた?」




「にいに!」




紫苑を腕に抱いた父さんだ




「・・・俺、どうなったの?ここどこ?」




頭がこんがらがっている




今が一体いつなのか、ここはどこなのか




「会社で倒れたみたいだね。大分疲れてたみたいで、栄養失調と疲労、睡眠不足だって。無理しすぎたんだね。」




どうやらここは病院で倒れてから3日間眠りっぱなしだったみたいだ




ベッドサイドにあった椅子に腰かけ俺を見つめる父さん




「頑張ったな。」




よしよしと頭を撫でられる




いま余計な声をかけられても心の中に響きはしない




「にいに、だっこして。」




よいしょっとベッドによじ登り俺の上に乗ってくる




「あいたかったんだよ。しーちゃんさみしかった。」




ぎゅっと抱き着いてくる




可愛すぎて癒される

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