第9話
俺はそんな人間になりたい。
実力で登り詰めてみせるさ
「桐生くん、来週出張頼めるかな?
それと、この書類目を通してまとめておいて。
あと・・・。」
理不尽なほどの仕事量を押し付けられても今は耐えるしかないんだ。
快く返事を返し、黙々と仕事に取り組む
「お疲れ、今日も残業か?」
そんな声に我にかえる
時計を確認するとっくに定時は過ぎていた
周りをみると残っているのは俺だけだった
いつの間に帰ったんだ
それさえ気づかなかった
「うん、今日中に終わらせないと。
進藤は終わったの?」
部署は違うけど気の合う同期
「また、加藤部長からの嫌がらせか?
気に入られてるな。」
からかうように言ってくるが心配してくれているのが分かる
その証拠にポンと缶コーヒーとサンドイッチを渡してくる
「俺の上司も酷いけどお前んとこは異常だな。
体壊すなよ?」
「うん、いつもありがとう。
もうちょっとで終わるから大丈夫。」
自分だって仕事で疲れているのよっこいしょ、と俺の近くに座りなにすんだ?と仕事を手伝ってくれる。
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