第7話 父、住む家を失う危機その②
それにしても次に住む家を探すのは大変だ
何せ高齢者一人暮らしと言うのは貸す側からしたらかなりリスクが大きいのだろうな
◯ーモをひたすたら検索し、休みの日は姉と不動産屋を回ってみたり。
不動産屋さんのどこも丁寧に対応してくれて有り難かったのだが、選ぶ余地がないほど限られた物件しか紹介されなかった
高齢者一人暮らしであること、できるだけ元の家から近くであること、そして払える家賃の金額の上限が低いこと・・
そりゃ不動産屋さんからしたら、お前ら選べる立場かよ!とツッコまれても仕方ない
わかってます〜!
それは重々承知しております〜!
だけど、なんとかもう少しだけ納得できるような物件はないものかと不動産屋さんにお願いしてひたすら内見しまくった
ねばった甲斐あって、条件的にバッチリやん!と言う物件を紹介してもらった
やはり昔ながらの古い長屋なのだが、外見とはかなりギャップのあるスッキリ小洒落た内装にリノベーションしてある
え、いいやん・・
ここで一人暮らしなら私でも住みたいかも
丁度いい広さ、と言うより狭さ(決して広くはないけど一人なら快適にすごせそう)
姉と私はここで決まり!と意見一致!
父はと言うと、娘たちがそう言うならここに決めます。みたいな感じ(いやいや、あなたが住むのよ?)
意気揚々と申し込みして、姉と2人、いや〜良かった良かったとルンルンで帰った
ところが、である。
後日不動産屋さんから、大家さんからお断りが来たとの連絡が!
どぅええ〜〜!
もうすっかり、住処確保!イエーイ!的なノリだったのに、なぜなぜなぜ〜!!
話を聞くと、やはり高齢一人暮らしがどうしてもダメとのこと
そんなああ〜
それが理由なら申し込み前にわかっただろ!不動産屋担当者よお〜!しっかり確認してから申し込み手続き進めろやあ〜!
もう昭和のヤンキーのごとくオラついたが(心の中で)、どうにもならないので泣く泣く諦めた
またあの地獄の内見ツアー再開である・・
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