第34話

高校に入って

二度目の桜の舞う季節


彼はそう言ってくれた


蘇る

付き合い始めた頃が


桜で空がピンク色に染まる時も

蝉がうるさい時も

落ち葉で地面が埋まる時も

雪が舞い落ちる時も


ずっと一緒だった


お互い存在してることが

空気のように自然だった


知ってる

この彼の微笑みを


今なら

素直に信じられる

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