第33話
彼は唇をへの字型に結ぶと
思いきったというように
私を真っ直ぐ見つめた
政樹『同じ大学……行こうな』
彼は笑って
頬をポリポリとかく
私はその行動に
目を見開く
政樹の癖だ
政樹の癖以外
なにものでもない
昔と同じだ……
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