第56話

「こちら、メニュー表でございます。


ご注文が決まりましたら、店内のメイドか執事にお申し付けください。」




席へ案内されるとそう言って別のテーブルへ行ってしまった。




彼だけとても忙しそうに見える...。




「やばい、ずっと見てられるわぁ///。」




りなはご執心の様子。





「とりあえずなんか頼も?30分しかいられないみたいだし。」





「そうね!頑張って彼に声かけるわよ!」





そんな会話をしていると、





「雅くんのあんな笑顔初めて見たんだけど?

神がかってるんだけど?」



「接客業でもやってたのかってくらい完璧な対応で別人みたいだよね!」



「いつもの無口な雅くんは偽りの姿だったの??」





そこら中でおそらく彼"みやびくん"の話で持ちきりだ。





そんな話を聞いていたりなは



「女子のほとんどは彼が目当てなのね〜。


わかるわ〜。




って沙紀!きいてるー?」



なによ、ボーッとしちゃって。」





「...ごめんごめん。






なんでもないよ。」








彼女が頬を隠して怪しげに微笑んでいたのを誰も知らない。

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