文化祭!

第38話

あっという間に文化祭当日を迎えた。



そんな俺の現状は、




「やばーーーい!!2人とも似合いすぎ!」




「だろ?」




ドヤ顔の奏はさておき、執事のコスプレをした俺らはなぜかすごく騒がれていた。




「ぴったりだぜ!」




「そりゃあ、抜かりないように採寸しましたから!」





そう、このコスプレを作るまでには相当な労力を使った。


女だとバレないようにどれだけ俺が気を遣ったことか。




「あの時はすごく疲れたな...。」





「なんだ、雅?


めちゃくちゃ似合ってるぞ!」




じーっ。




「なぜそんな怖い顔してらっしゃるんのでしょうか!?」




こいつ、



人の苦労も知らないで。






俺は、出し物が執事メイド喫茶になったこと、



すなわち、それを提案した張本人である奏を心の奥底から恨んだのだった。

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