第34話

「雅、それでもいい。」



「え?」




「雅が俺のこと恋愛感情として好きじゃなくてもいいんだよ。



ただ俺のものになってくれれば。」




俺はそう言って隣にいた雅をソファに押し倒した。





俺は何かが欠落してるから。


そんな俺に目をつけられちゃったこんな運命を恨んで。










「...雅。」




俺は狂ってるのかな。




雅を好きな感情が抑えられない。






俺は押し倒した雅の首元に顔を埋めて首筋にキスをした。



雅は抵抗しない。




「っん。」




雅は俺がキスマークをつけるたび痛みで吐息を漏らした。



抵抗しないってどこかで分かっててそれで今に至ってる。


俺最低...?






でも今すぐめちゃくちゃにしたい。




散々首元にキスマークをつけた。



雅の匂いに包まれてむせそうなくらいだ。




俺の舌を雅の耳に這わすと、




「っ、あっ。」



少し声をあげた。女の子の雅だった。




俺を感じてくれてるの?




「はぁっ、はあっ、...雅っ。」




そして、ワイシャツに手をかけた。その時だった。




「...レオ。」





俺がどんなに狂ってても雅にこれ以上のことはできなかった。



だって、そう言って雅は優しく俺を呼んで抱きしめるんだもん。

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