第33話
レオside
雅にはいつもバレバレだなぁ。
そんなことを思いながら昨日のことを思い出して、まだ機嫌が治らないのは俺が思ってたよりもすごい子供ってことなのかな。
「返事。」
雅から急にその言葉が発せられてドキッとした。
昨日の続きだ。
今幹部室には誰もいない。
「しなきゃって思ってもやっぱり分かんない。俺、恋愛感情とか持たない人間なのかも。
だって、みんなそれぞれに特別な思いがあってみんな大切だ。
レオ、ごめん...。気持ちには答えられないかも。」
雅が沢山悩んで出した回答だと言うことが痛いほど伝わってくる。
一つ一つの言葉を大事に発して俺が傷つかないように配慮しているのも。
雅が俺と同じ気持ちじゃないのは百も承知で、そう言う回答が返ってくることもなんとなく分かってた、
そう、心の中で思っていてもしばらく何も言えなかった。
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